岩手県交通 岩手200あ26

2000年に導入されたエルフバスです。トラックヘッドとマイクロバスボディが合体したような独特な外観が特徴です。
同形式はいすゞの5代目エルフボトルトラックシャーシに、西工によって旅客用ボディを架装した車両で、「ジャーニーE(プレビス)」の名称で1997年から2001年まで販売されました。いすゞのマイクロバスとしては初のワンステップ車で、「エルフバス」の愛称でも親しまれています。
やはり最初からバスとして設計された他メーカーのマイクロバスには勝てず、導入例が非常に少なかった形式ですが、その中で、西工の親会社である西鉄と並んで最大の採用事業者だったのが岩手県交通。同社はいすゞのヘビーユーザーであるとはいえ、東北に西工架装モデルの導入例が固まっているのは面白いですね。10台以上が各営業所に配置され、南端の一関、海沿いの釜石・遠野、さらには盛岡駅前にも乗り入れ経歴があるなど、まさしく岩手県交通のひとつの顔として活躍しました。しかし、構造に無理があったのか、もしくは雪害塩害か、導入から15年ほどにもかかわらず急速に廃車が進み、2017年には残り3台まで減るほどの絶滅危惧種になっていました。
2018年9月時点で胆江営業所に3台が在籍しており、水沢駅東口発着の2路線と奥州市街なか循環バスで固定されていました。この26号車もそのうちの1台で、美山病院系統専属となっていました。
2018年9月30日をもって奥州市街なか循環バスが廃止となり、プレビスは2台体制に。同時に26号車は美希病院系統へ担当替えされています。そのまま動きがありませんでしたが、2023年12月に新規導入車両へ代替される形で廃車となりました。


KC-NPR71ZL
2000


水沢駅東口へ向けて、2台が連なって出庫する様子
胆江営業所にて、許可を得て撮影
胆江営業所にて、許可を得て撮影
胆江営業所にて、許可を得て撮影
胆江営業所にて、許可を得て撮影

コメント