いすゞ キュービックLT

1984年に登場した大型ショートモデル。車体は大型のキュービックに準じたもので、エンジンは中型モデルのジャーニーと同じ物となっています。2000年にエルガLTへモデルチェンジする形で生産終了となりました。
いすゞは大型ショート車のシェアが大手4メーカーのなかで最も高く、導入事業者も全国的に幅広くみられます。



★ラインナップ★

P-LT系

1984年から90年まで製造されたタイプ。キュービックP-LV系に倣ったボディで、尺が短いことを除けばほぼ差異はありません。P-LV同様、側面窓の天地幅が広いため、古いモデルながらややモダンな印象を受けます。
型式はエアサスがP-LT212J、リーフサスがP-LT312Jです。


U-LT系

1990年に平成元年排ガス規制に対応してマイナーチェンジをしたモデル。
同じエンジンを搭載するジャーニーと同様にエンジン配置が変わり、車体後部のルーバーが非公式側へ移動しています。大型のキュービックLVはU規制でも公式側にルーバーがあるため、ここで容易に判別できます。
形式はエアサスがU-LT232J、リーフサスがU-LT332Jです。


KC-LT系

1995年に平成6年排ガス規制に対応してマイナーチェンジをしたモデル。大型のキュービックLVと同様にフロントバンパー周りの処理が改善され、すっきりとした外観Uになっています。ルーバーは非公式側で、ここでLVと区別がつくのはU規制車と同様です。
形式はエアサスがKC-LT233J、リーフサスがKC-LT333Jです。

なお、KC規制ではワンステップモデルも販売されており、立川バス・川中島バス・奥出雲交通の3社に投入されましたが、すべて廃車となっています。そのうち元立川バスの1台が鹿児島交通へ移籍し、現役です。


KL/KK-LT系

1999年に平成10年排ガス規制に対応してマイナーチェンジされたモデル。この時期は中型車が平成10年規制(KK-規制)、大型車が平成11年規制(KL-規制)と1年ずれたため、車体が大型、エンジンが中型のLTは端境期のモデルが生まれることとなりました。現在キュービックボディで3大都市圏へ乗り入れ可能なのはこの時期のLTのみに限られます。
マイナーチェンジとはいえ変わったのはエンジンのみで、KC-LTと同様のボディが載っているため外観上の相違点はありません。

2000年には後継のエルガLTへバトンタッチしていますので、ごく短期間のみの製造にとどまっています。導入例は山交バス・糸魚川バス・全但バスが知られています。
なお、車体重量の関係でエアサス車はKL規制、リーフサス車はKK規制へ対応しています。形式はエアサスがKL-LT233J1、リーフサスがKK-LT333J1です。



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