いすゞ キュービックツーステップ

★ラインナップ★

P-LV系

1984年から90年まで製造されたタイプ。P-規制のキュービックは他メーカーの車種と比較して側面窓の天地側寸法が非常に大きくとられており、かつ車高も高くすることで洗練されたスタイルを手に入れました。外観がすっきりして見た目がよく、かつ車内の居住性もよいため、バス愛好家の中でも比較的人気の高い車種です。
リアスタイルはガラス周りが一段くぼんだ形状となっており、そこにテールランプが収まります。このスタイルはP-規制車の特徴で、側面窓の天地幅とリアスタイルで以降のモデルと判別が可能です。
尺は長い方からQ/N/M/L/Kの5種類です。形式はサスペンションとエンジン出力の違いで、エアサスのP-LV214/P-LV218とリーフサスのP-LV314/P-LV318の4パターンに分けられ、最後に尺の記号がつきます。


U-LV

1990年に平成元年排ガス規制に対応してマイナーチェンジをしたモデル。ボディのリベットレス化を実現し、さらに側面窓の天地幅がやや狭くなりました。このため、サイドルックは同時期の他社モデルとほぼ同等となっています。
U-規制のころは低床モデルでも車高寸法が変わらなかったらしく、その影響かはわかりませんがフロントバンパーに対して前扉下部が下側にずれる傾向が強く出ています。
リアスタイルは窓周りのくぼみがなくなりました。
尺は長い方からQ/N/M/L/Kの5種類です。形式はサスペンションとエンジン出力の違いで、エアサスのU-LV224/U-LV218とリーフサスのU-LV324/U-LV318の4パターンに分けられ、最後に尺の記号がつきます。

KC-LV系

1995年に平成6年排ガス規制に対応してマイナーチェンジをしたモデル。低床化の流れに対応して車高が低くなり、また側面窓の天地幅もさらに狭くなりました。このため、P-規制車では際立っていた背の高い洗練されたスタイルの面影は薄くなっています。
車高が下がった影響か、フロントバンパー周りの処理が改善され、車体裾のラインがなめらかになっています。リアスタイルはU-規制車から大きくは変わりません。
U-規制車との識別については、車高や側面窓のサイズからの雰囲気で推察する手もありますが、KC-規制車は側面窓下部に太めの防水ゴムが追加されているため、そこでも判別が可能です。
尺は長い方からQ/N/Lの3種類です。形式はエアサスがKC-LV280、リーフサスがKC-LV380で、最後に尺の記号がつきます。



★特徴的な仕様★
・寒冷地仕様
積雪地域向けにウインカーを高くした仕様です。平成初期までは一般的で、日本海側の事業者でよく見られました。
他メーカーの場合はウインカーを移設するだけでよいのですが、キュービックの場合は視野拡大窓がウインカーと干渉するため、窓を縮小した特注仕様になっています。せっかくの優美なフロントデザインが崩れ、なんとなく間の抜けた表情になってしまっています。
この仕様は青森市交通部のみで見られたもので、すでに全廃となっています。



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