南海バス 高師浜線代行バス
2021年5月21日より、南海電鉄本線の羽衣駅から分岐する1.5kmの支線「高師浜線」が、連続立体交差事業(高架化)工事のために3年間の全面運休に入りました。なんでも運転しながらの線路切替だとかなりの難工事が予想され、工期が長くなってしまうため、運休しての工事を選択したようです。
ということで、翌2021年5月22日から、南海バスによる代行輸送が始まりました。代行バスの期間は約3年間。河内長野・泉北・ウイングバス南部(当時)の各営業所から、拠点となる堺営業所に古参車がかき集められて、12台での輸送体制が敷かれました。これらの車両は代行輸送が終了した際には、残念ながら廃車になるものと思われます。
このページでは輸送の記録を兼ねて、充当された全車両を紹介していきます。
●KL-MP37JM(2003年式)
代行輸送の主力車種として、6台が転入したMPノンステ。
新製当初から堺営業所には縁のなかった車種のため、入出庫の廻送時にこの車が堺市内を走っているのはなかなか新鮮です。
代行輸送用とはいえ、子会社の車が堺に帰ってくるとは。リアの広告は高石市内のスポンサーで固められています。代行輸送専用だからこそできる、超ローカルな広告車です。
実はこの車だけフロントが撮れていません。とはいえ、この1台のために羽衣まで通おう…とはならないのが正直なところ。
ウイングバス南部から4台が転入したMPワンステ。この年式はもう河内長野か岸和田まで行かないと見ることができなかったので、羽衣でサクッと撮影できるのはありがたい話ではあります。ワンステですが、ノンステ車と完全に共通運用の様で、日中4運用が全てMPワンステだった日もあります。
しかし、高師浜線代行は全12台中10台がこのMP顔なので、撮影していて流石に飽きてきます。どうせならブルシチワンステも一緒に来てくれていたらもう少し楽しく撮影できたと思うのですけれどね。
この車だけ過去にも堺ナンバーだった経歴があるため、いナンバーを取得しています。
●KL-HU2PPEE(2004年式)
河内長野営業所から2台転入したブルーリボンシティノンステップ。この2台の転入で、堺営業所には期間限定ではありますが、元シャトルの復刻・青・赤と合わせて全4色のブルシチノンステが揃うことになりました。
運行開始当初こそレギュラーメンバーで走っていましたが、すぐに稼働率が悪くなり、2022年9月時点では基本的に平日朝ラッシュのみ稼働しています。動くのは516号車だけで、517号車は堺営業所内で詰所のような使われ方をされているため、よほどのことがなければ動かないと思われます。
主として朝ラッシュに活躍している516号車。高師浜線代行にブルシチが来てくれたので、長野時代と比べても撮影しやすくなったと喜んだのも束の間、やはりそう易々とは撮らせていただけないようです。
ちなみに、朝の高師浜線運用は晴れると撮影地がありません。
リアの樹脂パーツが白くなっているのはなぜでしょうか…。
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