側面窓の種類

窓の形状

側面窓のレイアウトパターンにはいくつかの種類があり、運行事業者が選択することができます。なお、近年のワンステップバスやノンステップバスでは窓のレイアウトの自由度が低くなっており、ツーステップバス時代のような多様性は失われています。

1.2段窓

帝産湖南交通(滋賀県)
2段窓が並んでいるもので、1996年ごろまでのツーステップバスでは一般的な仕様でした。

2.逆T字窓

岡山電気軌道(岡山県)
上部が引き違いになったもので、こちらもごく一般的な仕様です。Tの字を逆さに向けたように見えるため逆T字と呼ばれます。

3.T字窓

大交北部バス(大分県)
下部が引き違いになっているものです。Tの字の形に見えるためT字と呼ばれます。ちょっぴり観光バスチックで、少し高級仕様です。

4.全引き違い窓

エムケイ観光バス(愛知県)
引き違い窓が並んだもので、俗に「メトロ窓」と呼ばれています。長距離路線や、特定貸切等に多用される高級な仕様です。

5.固定窓

ランプバス/大阪国際空港(大阪府)
全固定窓になっているものです。観光バスさながらの外観で、豪華な仕様です。
寒冷地である北海道の一部事業者では、保温の観点から固定窓を導入している事例もあります。



窓の色

1.クリアガラス

長崎県営バス(長崎県)
一般的な透明のガラスです。

2.スモークガラス

宇野自動車(岡山県)
高槻市交通部(大阪府)
スモークフィルムを貼ったものです。内部が見える程度の薄いものから、全く見えない濃いものまであります。日よけカーテンを廃止する代わりにUVカットのスモークガラスとするなど、主に日射遮蔽用途で使用されています。

3.ブロンズガラス

近鉄バス(大阪府)
茶系のスモークガラスです。かつてはちらほら見られました。

4.ブルーガラス

仙台市交通局(宮城県)
青系の着色ガラスです。主な採用事業者として、仙台市交通局や東洋バスなどが知られています(ともに現在の新車では採用していません)。

コメント