鹿児島市交通局
鹿児島市交通局は、鹿児島県鹿児島市に本局を置く地方公営企業です。
1912年に路面電車の運行を開始した鹿児島電気軌道を祖としており、1928年には鹿児島市が鹿児島電気軌道を買収し、鹿児島市電気局となりました。バス事業は1929年に開始。1931年には鹿児島乗合自動車を吸収し、当時の鹿児島市内のバス路線の多くを市営交通としました。その後何度かの改組を経て、1952年に現在の鹿児島市交通局が設立されています。2004年には市町村合併により、旧桜島町営バスを統合しました。
このような歴史的経緯から、各種の周年事業では交通局発足年は1928年、路面電車運行開始は1912年を採用しています。
現在はトラム2系統と市内路線バスを運行しています。トラムは鹿児島市中心街から旧谷山市街方面へ向かう2系統、路線バスは全て鹿児島市内で完結しており、各団地・ニュータウンと鹿児島市中心街を結ぶ路線が中心です。そのほか鹿児島市内の観光地を巡る循環バス「カゴシマシティービュー」や、桜島の外周を回る「桜島アイランドビュー」などの観光系統も運行しています。
近年は民間への路線移譲が進んでおり、路線規模は縮小傾向にあります。特に2020年4月には鹿児島交通・南国交通への大規模な路線移譲がありました。
車両はトラム・路線バスとも新製導入をメインとしています。トラムは2001年に国産初となる超低床車両を導入するなど、公営交通らしい積極的な施策で知られています。
バス車両は入札制を採用しているため毎年導入する車種が変わり、国内4メーカーが万遍なく導入されています。車両は大型車が中心で、2010年代半ばまではU規制車の古参車がまとまって残っていたことで知られていました。しかし、近年は新車大量導入や、先述の路線移譲の影響から車両代替が一気に進んでおり、2022年夏時点では2008年式が大型車の最古参となっています。
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