高槻市交通部

1954年、民営の日乃出バスを市が買収し、高槻市営バスとしてスタートしました。今では大阪府下唯一の公営バスとなりましたが、経営は順調なようで、公営交通での合理化対策としてありがちな路線の民間移譲や営業所ごとの民間委託は1990年代以降一切行われていません。
かつては市域外にも路線を延ばし、長岡京市や亀岡市までの路線がありましたが、いずれも廃止されています。現在は道路の関係から通過せざるを得ない区間を除き、全路線が市内で完結しています。公共交通の強みを生かして市内の隅々にまで路線網を広げており、特に市北部には多くの山岳路線を抱えています。交通空白地帯を作らんとするその姿勢には脱帽の思いです。
ほぼ全ての系統がJR高槻駅発着となることから、関西では珍しく系統番号では無く行先番号を採用。そのため、路線に関わらずJR高槻駅南行きはすべて1/1A番、JR高槻駅北行きは11/11A/11B番と表示されます。また、2018年よりLED式の方向幕に発車時刻が表示されるようになりました。これは近隣の京阪バスが同局に先駆けて実施していたもので、これで高槻駅を発着するバスは全社が時刻表示対応となりました。これ、結構便利なので広がってくれると嬉しいですね。
車両面では西工車体のヘビーユーザーとして知られており、2010年までエルガ・ブルーリボンの純正車体は一切導入されていません。九州以外でここまで徹底して西工車体で統一していたのは高槻市営だけです。また、山岳路線を抱えている関係で高出力ワンステップ車が多く在籍しており、公営交通の割にノンステ率は低めです。


Pickup
大阪200か1319
大阪200か3047

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