バスメーカーとコーチビルダー

バスには(というより、自動車は大半がそうなのですが)、シャシとボディの組み合わせで成り立っています。シャシとはフレームのことで、エンジン・走行装置・電装品などがこれに当たります。簡単に言えばシャシが足回り、ボディが車体です。
単にバスメーカーというと、一般的にシャシを製造している会社を指します。対して、ボディを製造・架装するメーカーのことをコーチビルダーと呼びます。

国内のバスメーカーは主に4社:日野・いすゞ・三菱ふそう・日産ディーゼル(現・UDトラックス)です。UDトラックスは2010年にバス事業から撤退しており、現在は他の3メーカーが大手メーカーとなります。加えて、トヨタが2018年からバスの製造を行っています。このうちUDトラックスはシャシ専業のメーカーで、他の各社は自社グループでボディまで製造しています。

国内の主なコーチビルダーとしては、富士重工業・北村製作所・西日本車体工業(西工)などがあります。しかし、近年の路線バス需要減衰によって徐々に規模縮小や撤退が進み、2011年に西工が解散したのを最後に、日本からバスのコーチビルダーは消滅しました。


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