路線バスのテールランプ
バスのテールランプの配置は、現在では車種ごとに異なるというのが実情ですが、2000年頃まではどの車種もおおむね似たような配置になっていました。後部窓の直下に尾灯と方向指示器が一体化したライトが付き、車体下部に後退灯(とあれば補助尾灯)というスタイルです。このうち、尾灯と方向指示器が一体化したライトにはさらに数パターンの配置があり、それぞれ愛称がついています。
1.バス協テール
丸みを帯びたテールランプで、1995年ごろまでよく見られました。バス協会標準仕様のテールランプであるため、バス協テールと呼ばれます。またその形状から「柿の種」と呼ばれることもあります。
2.2連テール
バス協テールと並んで標準的なライトで、現在も一部車種ではこの形のライトが付いています。ほどんどが角型2連ですが、稀に丸型2連を採用している事業者もあります。
3.3連テール
尾灯2+指示器1の3連になっているもので、比較的地方の事業者でよく見られます。角型3連が多いですが、丸型3連を採用している事業者もあります。
4.田の字型
漢字の「田」の字の形にライトが配置されているもので、かつては観光バスで標準的なライトでした。1995年ごろまでは路線バスでも、採用例が全国的に見られましたが、比較的最近(2000年頃)まで導入していた会社は限られてきます。2000年前後まで採用していた事業者として、京都市交通局、ヤサカバス、宇部市交通局などが知られています。
5.シーケンシャルテール
連テールの一種で、尾灯と指示灯がそれぞれ3つずつの、6つのランプが付いているものです。この形態のライトが付いていると、ウインカーが流れたりして、デコトラさながらの迫力がありますね。この写真もよく見て頂けるとウインカーが流れている様子がわかっていただけると思います。
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