バスの主な部材名称

1:セーフティウインドウ 視野拡大窓とも言います。運転席から左前方の死角を減らすための物で、歩行者や自転車の巻き込みを予防します。三菱ふそうの大型路線車は伝統的にセーフティウインドウが付いています。他の各社の場合はほとんど特注で付けることになります。
2:デイライト 日中点灯用のLEDライトです。大型商用車は安全性向上のため『日中のライト点灯運動』を推進する動きがあるのですが、運動への参加障壁を下げるために近年流行っている長寿命の補助灯です。青系に光ります。
3:ウインカー 自動車なら必ずついているウインカーです。路線バスでは共通の規格があり、ほとんどの車はこの形のウインカーが付いています。
4:反射器 側面下部に並んでついています。工事現場のガードマンのベストみたいに、光が当たると反射して光ります。だいたい2005年頃以降の車についています。
5:明り取り窓 中扉が引き戸の車で、2枚ガラス仕様としている場合の下の窓です。バスファンの間では広く『明り取り窓』と呼ばれています。何のために付いているのか私は知らないのですが、明り取り窓というからには車内通路の採光のためでしょうか。実際明り取り窓が付いているほうが車内の足元は明るいです。あまり差はありませんが。
6:後輪カバー 中扉から降りた旅客を後輪で巻き込まないようにするためのカバーです。主に関西の事業者で多く見られます。関西は伝統的に後払い・前降りなので後輪で旅客を巻き込む危険性は低いはずなのですけどね・・・。ちなみに先払い・後降りの首都圏では後輪カバーの採用はほとんどありません。不思議。


1:コーナリングランプ 右左折時に前方を照らすためのライト。右折時に右側、左折時に左側が光り、右左折時の運転士の視界を照らします。
2:フォグランプ 雨や霧などで視界が不良であるときに、ヘッドランプの補助的な役割で用いられる照明灯。白または黄色で、主に対向車へ存在を知らせる役割をします。また特に霧の場合、ヘッドライトを照らすと水の粒子に光が反射して視界が余計に悪くなりますが、フォグランプではそれを防ぐために照射範囲がかなり絞られています。バスのような大型車の場合は、ヘッドライトが高い位置に付けられているため、日中や夕暮れ時にもベッドライトの代替としてフォグランプを用いている事例も多数見受けられます。
3:ルーバー エンジンルームの通気口です。落ち葉などが入らないように網状(グリル)になっていますが、その形状を、庇の種類として用いられる建築用語である『ルーバー』に見立てて、バスファンの間では広くルーバーと呼ばれています。
※建築用語をバスに用いるのは誤用だと主張する人も結構いたりしますが、グリルといった場合はラジエーターグリルを指すことがほとんどなので、側面の網状開口を指す簡単な言葉がないのも実情です。便利なのでルーバーでいいと思いますけどね・・・。

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