山交バス 山形230あ9965

2013年に導入した、高槻市中古のエアロミディ。高槻市営の名物ともいえることタイプ、短尺を無理やり(?)前後扉にしたため、後扉が幅狭である等、変わった仕様の車なのですが、加えて高床車であるにもかかわらず全国に移籍しました。そのうちの1台が山形にきています。2013年に山形交通は、1943年の三山電気鉄道、山形交通自動車商会等の戦時統合による設立以来、創立70年を迎えましたが、それを記念して4台の復刻塗装車が登場。同車はそのうちの1台です。ところで、山交は近年まで自社発注で車両代替を進めており、2012年から中古車の導入を開始したばかり。記念車両が中古車というのは何となく寂しさがあるような気もしますが、余命を考えるとより期間限定感は出るかもしれませんね。ちなみに『ざおう』という愛称が付いています。この愛称というのは、旧塗装時代に型式毎に付けられていたもので、今回の復刻塗装車でも、エアロミディは全て愛称が『ざおう』と徹底されています。
車番は99605。車番の上2桁で年式がわかるようになっています。またナンバーは希望で9965を取得。山交では近年、車番から0を抜いた4桁の希望ナンバーを取るようになっており、山形ナンバーがほとんど進まなくなってしまいました。
山交はU代初期まで前後扉車を導入していましたが、2013年のころには既に中扉車が大半を占めており、2018年時点では前後扉車はこの1台だけになりました。さらに中型短尺車は発注車ではおらず、元天童市営のエルガミオが2台移管されてきただけ。山交にとっては使いづらいような気がするのですが、使い勝手はいかがなものなのか。件のエルガミオがベニちゃんバス代走など予備的な扱いになっているのに対して、同車は山形市内線で元気に走っているので、悪くはないのでしょう。

KC-MK619F 改
1999

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