奈良交通 奈良230あ1002

奈良交通が2017年に投入したスカニア製連節バスです。
人口増加が続く関西文化学術研究都市(通称:けいはんな学研都市)の中心地である京都府精華町精華・西木津地区からの通勤通学需要に対応するために採用されたもので、同地区から祝園駅までの急行便(平日のみ)に専属で充当されます。
車両は精華町の新しいシンボルに、とイエローを基調に窓回りを大段にブラック愛としたデザインとなっており、従来の奈良交通のイメージを刷新した仕上がりとなっています。沿線自治体である精華町の"華"と、連節の"連"を取って「YELLOW LINER 華連」という愛称がつけられました。2台投入されており、希望ナンバーで1001/1002を取得。ともに平城営業所へ配置されています。
スカニアのシャシーにボルグレンのボディを架装したもので、国内では新潟・福岡に次ぐ3番目の導入。スカニアは日本法人をもち、また日本規格に合わせたバス車体の製造が可能であるため今後の連節バスの主力車種になりそうです。

関西文化学術研究都市は、茨城県の筑波研究学園都市と並んで、国家プロジェクトとして開発が進められてきた研究都市で、今後も施設の拡充が計画されています。また、大阪や京都の中心部まで電車で1本という立地からベッドタウンとしての開発も同時に進んでおり、人口の増加はしばらく続くと思われます。
一方で大阪・京都・奈良の3府県に拠点がばらけていることなどから公共交通機関の整備が遅れており、今後も路線バスが交通の主体である状況は変わらないでしょう。さらなる連節バスの増車にも期待したいですね。

K360UA6×2/2LB
2017

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